高田 博厚  Hiroatsu TAKADA  1900~1987

明治33年(1900)石川県七尾生まれ。福井県出身の司法官・高田安之介の三男。明治36年家族とともに福井市に移る。大正7年福井中学を卒業後、18歳で上京。大正10年東京外国語大学を中退、高村光太郎や知識層との交流を深めつつ、独学で彫刻を始める。昭和6年渡仏し、ロマン、ロラン、アラン、ガンジーらと交遊、彼らの肖像制作に励む。戦中は毎日新聞、戦後は読売新聞の通信員としても活躍する。昭和32年帰国、新制作協会会員、日本美術家連盟委員、日本ペンクラブ理事、東京芸術大学講師をつとめるが、徐々に引退し制作に専念。内となる力と外面の緊張力との均衡が、確固とした造形性の中に貫かれ、また一方では抒情詩的な知性美を特徴とする。昭和62年(1987)6月7日歿、86歳。


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